永住許可のための納税・年金・素行チェック|不足を埋める実務手順【保存版】
永住審査の柱は素行・独立生計・公的義務の履行です。
要約すると「真面目で、自立していて、やるべきことをやっている人」にこそ永住してほしいのです。
本稿は提出前に確認すべき項目と、足りない点の埋め方を実務手順でまとめました。全体像は 永住のまとめ、代理提出の制度は 申請取次 を参照。結論:事実の整合性×証拠の網羅が最重要。数字や日付は書類間で一致させましょう。
1. 提出前セルフ診断(5分で当たりを付ける)
| 項目 | 確認ポイント | OK/要対応 |
|---|---|---|
| 素行 | 交通違反・罰金の有無/軽微でも誠実な申告と反省の記載 | |
| 独立生計 | 安定収入・就労の継続性/家族構成に見合う年収水準 | |
| 納税 | 所得・住民税の未納なし/証明書が最新年度まで揃っている | |
| 年金 | 国民年金/厚生年金の未納・未加入なし(免除・猶予は根拠明確) | |
| 在留履歴 | 在留期間の一貫性/出入国の記録と説明の一致 |
グレーがあれば、次章の「埋め方」を優先して着手しましょう。
2. 不足の“埋め方”と時系列の整え方
- 納税:未納があれば即納付→納税証明(その3/その1等)を取得。分納中なら計画書と支払実績を添付。
- 年金:未加入・未納は加入/追納→加入記録と追納領収を揃える。免除・猶予は通知書で根拠を明確化。
- 収入の安定:雇用契約・在職証明・給与明細・課税証明で継続性を示す。転職直後は職務内容の説明を強化。
- 素行:違反がある場合は経緯・再発防止策を簡潔に記載(隠さないのが原則)。
- 家族の生計:扶養人数・学費等の支出に対し、収入・貯蓄・援助の根拠を対応付ける。
目安:1〜3か月で証拠を揃え、6〜12か月で安定の実績を作ると説得力が上がります。
3. ひと目で分かる「必要書類」セット(例)
本人・家族
- 在留カード・旅券・写真
- 住民票(世帯)・戸籍等
収入・勤務
- 在職証明・雇用契約・給与明細
- 課税(所得)証明・源泉徴収票
納税・年金
- 納税証明(未納なし)・領収書
- 年金加入記録・追納領収・免除通知
素行・その他
- 違反・罰金の有無の申告資料
- 出入国記録・在留履歴の整理表
市区町村・年金窓口で即日/数日で取得できるものが多いです。
4. 不許可・補正になりやすいパターン
- 納税証明と課税証明の年度がズレている/未納がある
- 年金の未加入・未納を放置(免除や猶予の根拠提出なし)
- 転職直後で収入の継続性の説明が薄い
- 理由書と証拠の数字・日付が矛盾
迷ったら 無料相談で不足点を洗い出し、申請取次で提出まで並走します。
5. 提出前チェック(最終)
- 年度・期間の整合(課税・納税・年金の対象年は一致?)
- 家族構成と生計説明の一致(扶養人数と収入のバランス)
- 違反歴の申告と再発防止策の記載
- 在留履歴・出入国履歴と勤務履歴の突合
6. FAQ
・年金の未納があるとダメですか?
未納状態ではだめです。追納・免除の手続きを行い、根拠書類とともに事情を説明します。
・ 転職直後でも申請できますか?
不可能ではありませんが、収入が安定していることが要件になりますので継続した収入があることを証明しづらいので転職直後はお勧めしません。雇用契約・在職証明・職務内容の説明を強化しましょう。
・ 家族の収入を合算してもよいですか?
世帯としての独立生計が説明できればプラスです。収入・扶養・支出の根拠を対応付けましょう。
ここから一緒に段取りしましょう。


