道路使用許可の図面と注記|NG→OKでわかる“通る書き方
道路使用許可の図面と注記|NG→OKでわかる“通る書き方”
道路上での作業や物品の設置などで、通行の安全や流れに影響が出るときは道路使用許可が必要になります。この記事では、はじめての方でも迷わないように、図面と注記に何を書けば良いかをわかりやすく整理しました。見た目のきれいさよりも、読み手に伝わる内容を重視しています。
1. 図面と注記に入れるべき基本情報
- いつ行うか(例:〇月〇日、〇時〜〇時)
- どこで行うか(場所がわかる地図や略図)
- どの範囲を使うか(区画の位置・幅・長さ)
- 通行の流れ(車・自転車・歩行者の通り方)
- 注意表示(徐行・一方通行・案内掲示の位置)
- 安全措置(カラーコーンやバーの配置、見通しが悪い場所の配慮)
- 連絡先(当日の責任者・電話番号)
細かい縮尺よりも、どこに何があるかが伝わることを大切にします。数値はできるだけ具体的に書きます(例:幅3.5m、高さ1.5m、A3の掲示を2枚など)。
2. 記載例(そのまま使える言い回し)
- 出入口の幅は3.5mです。車両は一方向に進入させます。
- 歩行者は図面の点線で示す経路を通るように案内します。
- 注意表示はA3を2枚、地上1.5mの高さで設置します。
- 通学時間帯(7:30〜8:30)は搬入を止めます。
- 見通しが悪い場所には係員を配置し、徐行を呼びかけます。
3. NG→OK|よくあるつまずきと直し方
NG:「注意表示を設置します」とだけ書いて、サイズや高さがありません。
OK:「注意表示はA3を2枚、地上1.5mの高さに設置します。」と数値まで書きます。
NG:時間帯を「混雑時」などの表現にしています。
OK:「7:30〜8:30は搬入を止めます。」のように、時刻で書きます。
NG:見通しが悪い場所への配慮が書かれていません。
OK:「カーブ付近は見通しが悪いため、係員を配置して徐行を促します。」と具体的に書きます。
NG:図面に区画の幅や長さがありません。
OK:「区画の幅は3.0m、長さは8.0mです。」のように数値を添えます。
4. 図面づくりのコツ
- 矢印やテキストの吹き出しを使い、動きや注意点が一目でわかるようにします。
- カラーコーンやバーは、必要な本数や間隔を書き添えると伝わりやすくなります。
- 車・自転車・歩行者の経路は、線の種類を変えて見分けやすくします。
- 暗い時間帯の実施は、反射材や照明の有無も記載します。
5. 提出前チェックリスト(3分で最終確認)
- 日時が日付と時刻で書けていますか。
- 位置や範囲が図面でわかるようになっていますか。
- 掲示のサイズ・枚数・高さが書けていますか。
- 見通しが悪い場所への配慮(徐行・係員など)が書けていますか。
- 連絡先(当日の責任者)が書けていますか。
6. FAQ(よくあるご質問)
Q. 手書きの図面でも大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。位置関係がわかり、必要な数値が入っていれば評価は変わりません。
Q. どれくらい前から準備すれば良いですか?
A. 時期によって確認に日数がかかる場合があります。日時が決まったら、図面と注記の作成から始めるとスムーズです。
Q. 短時間の搬入でも必要になることはありますか?
A. 通行の流れに影響が出る場合は必要になります。時間帯・区画の範囲・注意表示の有無を整理して判断します。
Q. 別の手続きが必要になることはありますか?
A. 場合によっては別の手続きが必要になることがあります。迷うときは担当窓口に早めに確認すると安心です。


